近頃の就活制度の問題点

ディスカバー社長室ブログより、干場さんの言葉。

それにしても……いまの学生さんは本当にたいへんだ。3年のときから、就活に走り回るとは。特に、去年までとは一転しての買い手市場……。
一人100社以上回るのもざらだというし、そうなると100枚以上の手がきの履歴書も書くわけだし。自己分析とやらでもしないと、志望先を決めることも志望動機を書くこともできないわけだ。

本当に勉強どころじゃない。こうなってくると、昔の(つまりわたしの頃の)就職協定でも復活させた方が学生にとっても企業にとってもいいんじゃないか、と思えてくる。わたしのころは、一般企業は、4年生の10月1日、マスコミは11月1日が試験の解禁日。もちろん、そのまえに研究室ごとに話がきたり、学校推薦枠があったりと、いろいろ不合理な点もあったわけだが、ともかく時間的制約から、一人せいぜい数社ぐらいしか受けられなかった。なので、比較的簡単にきまった。自己分析の必要もなかった。数十社に落とされて、自分の存在自体を否定されたように思うこともなかった。就活サービス会社が大きな顔をして、就職活動を牛耳ることもなかった。

そう、まさに、結婚状況と同じ。規制があって、選択の幅が狭く、不自由な分、決まるのも早かった。
このままでは、大学入学と同時に、就活ということにもなりかねない。採る企業のほうだってたいへん。見極められない。それに、3年先のことなんてわからない。内定取り消しが続出するし、内定辞退も増えるだろうし。
なんらかの協定を復活させても、いいんじゃないか?

でも、それよりも抜本的な改革は、現在のような新卒一括採用を、採用の基本とするのを日本全体が止めることだろう。 

終身雇用制度が崩壊しつつあり、転職がふつうになっているといっても、まだまだ、プロパーが出世の王道。ごく一握りの人を除き、転職を重ねるごとに条件は悪くなるのがふつうだ。こうしたいまの採用・就職の仕組みの中では、たまたま卒業する年度の違いや、ちょっとした運不運で、人生がかなり左右されてしまう。それはあまりに気の毒だし、社会全体での人材活用という点でも、非効率的だ。

ま、ひとことでいえば、労働の流動性を、新卒一括採用をみんなで見直すことから、高めていこう、ということだが、その先陣は、国家公務員、とくにキャリア組から行ってほしい。いまだに、東大法学部→財務省主税局→→→財務省事務次官というのが、出世の正統モデルじゃあね。
国家公務員の採用試験の受験資格を民間で5年以上働いた人にするというのを、どなたかが提案なさっていたが、そのあたりから風穴を開けられないかと思うのだが、どうだろう?

http://d21blog.jp/discover/2009/04/post-00f1.html



同感。

新卒でなくても十分に就職する機会があれば、日本の学生はもっと勉強・研究に専念できるし、それだけ専門性も高まる。


知れば知るほど、日本の就職活動っておかしいと思う。


おかしいと思うけど学生が文句も言わずものすごいプレッシャーの中でがんばっているのは、このチャンスを逃すと次のチャンスはめぐってこないから。


「就活浪人」が最近は結構増えているらしいけど、
「就活留年」が正しい。

就職のためだけに1年間卒業をのばしてもらうのだ。
これもおかしくないか??


留年したって学校には行かないのだから、学力や能力が変わるわけでもないのに。


大学には私立でも公的資金援助が少なからず入っているのだから、
ある意味税金の無駄遣いだろう。



こんなに学生にプレッシャーをかけて、いい人材が育つのだろうか?