【review】帝国主義論/レーニン

最近歴史を振り返る機会が多い。
過去から学ぶことは多いっていうことか。
世界史大好きだった割に入試では全然かんばしくなかったけど、今になって活きていると思う。
このブログ誰が読んでるのか知らないけど(そもそも読んでいる人いるのだろうか。。)、もし高校生がいたら、絶対日本史より世界史選択がオススメですよ。
世界史は日本との関係性から世界の歴史を見ているからそこそこ日本のことも学べるし、世界がどのような成り立ちをしていて、どのような歴史を経て今の姿があるのかを知るのは将来世界に出ていく上では絶対教養として必要になるから。


今回は帝国主義論を読んで、ロシア革命の背景にどのような思想があったのかを勉強した。
マルクス主義が資本主義の限界→社会主義革命が起こるということを説明していたぐらいの知識はあったんだけれど、改めて読んでみると結構現在に通じることがあって興味深かった。


資本主義はいずれ独占に通じ、独占的資本主義は帝国主義につながる。帝国主義的資本主義はいずれ崩壊し、社会主義が成立するだろう。というのが主な論点だと思う。


面白いのは、ロシア革命が結果的に資本主義を生き延びさせることになったという見方ができることだ。
ロシア革命によってソ連という社会主義国が誕生し、ソ連は初期は急速な工業化を実現していた。その結果社会主義が急速に世界に広まったので、資本主義国は世界、特にいわゆる第三世界社会主義国化を防ぐために資本主義の見直し、つまり福祉の充実を図ることを強いられ、その結果社会主義は崩壊し資本主義が生き残った。
ただ、ソ連が崩壊し資本主義の独壇場となった世界において資本主義はまた暴走を始め、その行き過ぎが今回の金融危機につながったのではないか、という見方もできる。


人間て、相互監視機能がないと理性を保てないのだろうか。。
そんなに利益を追求する生き物なの?これは本能?それとも教育の成果?
マズロー欲求段階説をふと思い出した。
「人間は自己実現に向かって絶えず生長する生きものである」
永遠のテーマですねぇ。